XiaomiのサブブランドであるRedmiは、同社Weiboにて300Wの超急速充電技術「Redmi 300W Immortal Second Charger」を発表しました。
動画ではもともと210Wの急速充電に対応し、5000mAhのバッテリーを搭載した「Redmi Note 12 Pro+ 探索版(discovery edition)」を改造した端末を使用し、充電速度のアピールを行っています。バッテリー容量は4100mAhに減少していますが、その充電速度は驚異の300W!動画内では2分弱で60%まで、わずか5分で満充電しています。ついに充電速度がインスタントのうどんを作る時間に並びました。
ピーク電力は290W、280Wでの充電も2分近く持続したとのこと。一般に、バッテリーは満充電に近づくほど充電速度を落とすため、この仕様は正常です。実際に、64%においてピーク電力の290Wが出ていることが分かります。
また、0%付近から一気に満充電するシチュエーションはあまり多くはないため、「起きたら60%台だったから出かける前に満充電しておく」といった恩恵もあり、超急速充電には隠れたメリットも得られます。
Xiaomiはおととし6月に200W充電技術「Xiaomi Hyper Charge」の実証動画を公開していますが、その際のスコアが4000mAhバッテリーで満充電に8分かかっていたことを鑑みると、充電速度は1.6倍になったことになります。
なお、SoftBankはXiaomi 12T Proの120W充電を「神ジューデン対応」と銘打って、わずか19分で満充電が行えることをアピールしていましたが、今回の技術はそれを大幅に上回ります。
この神ジューデンはXiaomi 12T Proに続く第二弾以降が示唆されており、また同機種の発表に際し、SoftBank常務執行役員の菅野圭吾氏は、Xiaomiの東アジア担当統括部長・Xiaomi JapanのCEOであるSteven Wang氏と「カップヌードルのように(充電時間3分や5分といった次元に)一緒に持っていけないか」といった話をしているようで、もし製品化された際には日本への導入にも期待が持てます。
充電速度の遅さを理由に、就寝中に充電するユーザーも一定数存在しますが、この技術によってそんな習慣を根底から破壊し、スマートフォンの利便性を圧倒的に向上させることができそうです。