Meizuは、世界最大のモバイル関連見本市であるMobile World Congress(MWC)2025で、グローバル市場向けスマートフォンの「Note 22」「Note 22 Pro」「mblu 22」「mblu 22 Pro」の4機種をお披露目しました。GSMArenaが伝えています。
Meizuは中国の老舗スマートフォンメーカーですが、2024年初頭に従来型のスマートフォン事業からの撤退を発表し、AI搭載デバイスに完全移行すると宣言していました。同社は2023年に自動車メーカーを主体とする吉利集団による買収後、車載OS「Flyme Auto」の開発に注力していたと伝えられています。今回のMWC参加は、一度撤退を発表した従来型スマホからAI搭載スマホへの転換を図りつつ、同社がグローバル市場への復帰を本格的に進める動きといえます。
発表される「Note 22」シリーズと「mblu 22」シリーズの詳細なスペックは明らかになっていませんが、前モデルから推測すると、「Note 22」シリーズはミッドレンジクラスとして、「mblu 22」シリーズはエントリークラスとして位置づけられる可能性が高いといえます。
前モデルのNote 21シリーズはMediaTek Helio G99チップセットと8GBのRAM、256GBのストレージを搭載していました。一方、mblu 21はUnisoc T606チップセット、4900mAhバッテリーを搭載した、エントリークラススマートフォンと呼べる機種となっていました。
GSMArenaがMWC現地で撮影した画像を確認すると、Meizu Note 22はiPhoneっぽく、mblu 22はXiaomi 15無印などに似ているデザインで、mblu 22 Proは何とも言えないけどどこかで見たことのある円形カメラバンプを採用しているようです。
今回発表される新モデルでは、これらの基本スペックがアップグレードされるとともに、Meizuが力を入れているAI機能「Flyme AIOS」が統合される可能性が高いとみられています。
特筆すべきは、先月Meizuが中国の大規模言語モデル「DeepSeek R1」をFlyme AIOSに統合したと発表した点。
すでに中国市場版のMeizu 21シリーズとMeizu Lucky 08がDeepseek R1を使用したAI機能をサポートしているようで、今回の新モデルにも同様の機能が搭載される可能性があります。
Meizuは今回のMWCで「AI Full Ecosystem Products」(AIフルエコシステム製品)をテーマに出展するとのこと。また同社はスマートフォン以外にも、StarV ARグラスなどのウェアラブル製品やスマートカープラットフォームなども展示する予定です。これらの製品がどのように連携してMeizuのエコシステムを形成するのか、注目が集まります。