中国初のeSIMスマホの衝撃!そして……。
中国において、iPhone Airが初のeSIMスマートフォンとして登場しました。中国向けも物理SIMを廃して投入する大胆な新機種に、中国のSNSでは賛否入り交じる反応が広がりました。
Weiboでは「#iPhoneAir仅支持eSIM(iPhoneAirはeSIMのみに対応)」「#iPhone17系列或迈入无卡时代(iPhone17シリーズはSIMカードレス時代へ突入か)」などのタグが上位に上がり、仕様への関心と戸惑いが同時に噴出。
特に「なぜ今は聯通だけなのか」「既存回線のままでは乗り換えが難しい」といった不満が目立ちました。中国本土でのeSIM開通は当面、中国聯通が対象で、利用者は店舗で本人確認を経て有効化する必要があるため、手続きの煩雑さも議論の的に。
一方で、eSIM化の利点を評価する声も少なくありません。物理トレイ廃止で端末内部の空間が生まれ、薄型化やバッテリー設計の自由度が増すこと、海外渡航時のプロファイル追加や複数回線の切替が容易になることを挙げ、「長期的には普及が進むはずだ」との期待も広がりました。
反発の中心には、当面の「使いづらさ」があります。中国移動や中国電信のユーザーからは、今は選択できないことへの不満が上がっています。
なお、iPhone Airの中国本土での有効化は型番A3518に限定されるため、中国国外版を買っても中国国内eSIMのインストールができないといった注意点があるため、購入前の注意喚起が拡散されています。
しかし中国聯通以外にも中国移動、中国電信でもいずれeSIMが使えるようになる見込み。中国電信は、準備は整っており、工業信息化部の商用試験許可が下り次第、スマホ向けeSIMの受け付けを開始すると説明。
ただ、急転直下の事態として、アップルは中国本土で「iPhone Air」の発売を延期すると発表、9月19日には発売されないとロイター通信などが報道。Appleは当局の認可状況に応じて発売時期を決めることになり、現在当局と連携しているようです。延期の主因はeSIMの当局の許可手続きとみられます。
他の新機種であるiPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Maxは中国でも予定どおり予約を受け付けており、9月19日から順次発売です。いずれも物理デュアルSIMモデルとなっています。