ゴミ解像度!ゴミ色調!ゴミボタン!
な〜んて、もう言わせない!ISW11SCは筆者の追い続けてきた理想のギャラクシーそのものだった!
有機ELディスプレイが素晴らしい
まず「SuperAMOLED」と聞くだけで、ケータイ好きは一歩引いて身構えるレベルで、拒否反応が起きることは間違いない。あんまりいい思い出はないはずである。
確かに、かつてKDDI向け端末に供給されてきたサムスン製の有機ELディスプレイは擬似解像度の代名詞であったし、名機と名高いGalaxySのSuperAMOLEDも擬似解像度と店頭モックの焼き付きで大いにネガティブイメージが植えつけられたし、GalaxyS2に至ってはやたら発色が青い不自然な色調に度肝を抜かれたし、LTE版などは解像度を上げずに物理サイズだけを大きくしたものだからdpiが低く画面が荒かったのだ。サムスンのディスプレイなど、到底手放しで褒められるものではなかったのだ。
しかし、私はGalaxySに関しては非常に末永く愛用していた。素性の良さはもちろんだが、ここまでDisってきたSuperAMOLEDが、好きだったからである。というより、サムスンのちょっとキツめの発色が好きだからである。たとえば写真を撮れば、他機種で見るには味気のない写真も、GalaxySで見れば人の肌も温かみを帯びる。自然の風景を見るにしても鮮やかに、動画を見るにもクッキリとみられるため、わざわざGalaxySに全てのデータを入れて閲覧しようという気が起きたのである。たとえインチキの擬似解像度であっても!発色のよさで全てを許せた。GalaxyTabもジャストサイズではあったが、発色のよさゆえにGalaxySの方が付き合う時間は長かった。
私は2011年はXperiaシリーズにお熱だったが、2012年は完全にギャラクシーに浮き立ちかねない、そんなディスプレイを採用しているのが、この待望のSGS2 WiMAXなのだ。
まず、擬似解像度もクソもない。何と言ってもHD解像度である。物理サイズが大きくなると、解像度が足りないと感じるが、見事にHD解像度を採用したことにより、写真も動画も粗もなく見やすい。4.7インチさまさまである。
更にSGS2の欠点であった異様な青色の発色もなく、見事にGalaxySを買った時と同じ感動を覚える、筆者好みのキツめの発色だ。どんな写真を見るのだってコイツなら綺麗だ。最大32GBのmicroSDHCスロットに加えて内蔵ストレージが10GB以上積んであるのは到れり尽くせりで、もう最高としか言いようがない。
一部ではペンタイル配列は気に入らないという声もあるが、HD解像度のおかげで全く気にならないのもいい。大画面ながらdpiも高いのでWebや電子書籍にも向いている。
動作も良好?
質感もかなり向上しており、裏蓋やホームボタンも非常に上質な仕上がりとなっているのは好感が持てる。今まで好きになれなかったのは、こういう点がとてもチープな質感であったからだが、S2WiMAXはそんなことはない。
そしてさすがサムスン、ちょっと指への追随が若干遅れる部分はあるものの、HD解像度の機種の中ではかなりサクサクだ。筆者はそもそも画面描画にGPU支援をフルに受けられるAndroid4.0になる前の、今はHD解像度はまだ早いと考えているが、これなら全くもって実用の範囲内。逆に言えば、ここまで完璧な機種なのだから、指への追随の若干の遅れは、むしろご愛嬌だと考えている。
言うなれば完璧超人の美女だが、キツめの性格で情事の際には微妙に息がズレてしまう、そんな愛人がS2WiMAX ISW11SCであると形容したい。Android4.0になる頃にはきっと心から分かり合える!
WiMAXテザリング対応でもちろん発熱もせず通話もできる、何でもこなしてくれる素晴らしい愛機だと感じている。今後も徹底的にISW11SCを愛していきたい。