女王陛下のスマートフォン!SONY「Xperia T」007限定モデル 開封の儀

 2012年といえば記憶に新しいのはロンドンオリンピックですが、この年はエリザベス女王2世の即位60周年であると同時に、英国民のヒーロー的な存在であるジェームズ・ボンドの映画作品の50周年という、記念すべき年でもありました。

 ロンドンオリンピック開会式では、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグとエリザベス女王が夢の共演。まさに「女王陛下の007」さながら、イギリス人映画監督の総合演出のもと、バッキンガム宮殿の執務室から、ボンドとともに歩くエリザベス女王。そしてヘリから2人が五輪開会式場にパラシュート降下するという大胆な演出が話題となりました。

 本社をかつてロンドンに置いていたソニーモバイルコミュニケーションズの、フラッグシップモデル「Xperia T」。本日より、日本でも公開となったジェームズ・ボンドの最新作「SKYFALL」は、ソニーピクチャーズエンターテイメントが配給しており、ダニエル・クレイグ扮するジェームズ・ボンドが劇中で使用する携帯電話は、「Xperia T」です。

 今作から「英国諜報機関MI6が、Xperiaを採用した」という裏設定が加わったことにもよるようです。なぜXperiaなのでしょうか。

 2000年頃、007シリーズの制作権を有する映画配給会社MGMが、経営難に陥ります。元々「カジノ・ロワイヤル」をリメイクする権利を巡り、SONYとMGMは対立していたため、隙を突いてMGMごと買収し、007の制作権をSONYが獲得した、という経緯があります。HD-DVDとの次世代規格競争もありましたから、SONYとしてもBlu-ray陣営を優位にする狙いがあったと思われます。

 ソニーピクチャーズは親会社への忠誠心が高く、登場人物がみんなSONY製品を使うことで有名です。007シリーズでも例に漏れず、VAIOやBRAVIAがスタイリッシュに登場。ソニーピクチャーズが制作に関わるようになった「カジノロワイヤル」や「慰めの報酬」でも、ダニエル・クレイグが英Sony Ericsson(現ソニーモバイル)の携帯電話を使うシーンがこれでもかと随所に挿入されていました。

 こうして考えると、「Xperia T」がボンドフォンとして採用されたのも、自然な運びであると言えます。

 さて、そんなこんなでOne Sonyを象徴する「Xperia T」ですが、開封した直後を撮影してみました。因みに英キャリア O2のSIMロックモデルを、業者によってロック解除した機体で、ローミングSIMが刺さっています。

 付属品は悪くない構成です。USBケーブル、電源アダプタ、イヤホン、説明書に加え、液晶保護シートやNFC SmartTagsも附属していました。O2から販売される007限定モデルだから、サービスがいいのかもしれません。

 Smart TV Dockの40%割引クーポンや、ゲーム版「スカイフォール」の割引券も入っていました。

 外観はXPERIA ionを、2012年後期のSONY Xperiaのデザイン言語で書き直しました、という感じそのもの。007限定モデルながらハードウェアは「Xperia T」共通。ソフトウェアで差異化が図られています。ホーム画面などのテーマが007仕様になっています。

 XPERIA Vとあまり変わらないサイズです。XPERIA AX SO-01Eと比較しても本当に同じような大きさに見えます。画面サイズはAXが4.3インチ、Tは4.6インチ。Tの方がベゼルが狭い分、同じような筐体サイズながら大きな画面サイズを実現できているんでしょうね。

 iPhone5なんかと比較すると、横幅が長いですね。

 バッテリーは着脱不可。SIMスロットはこんな感じです。

 重量はiPhone5の112g、XPERIA AXの120gと比して、139gと重めなので、Xperia Tはズッシリきます。敷き詰まっている印象で、マット素材も相まって高級感すらあります。アーク形状なので、持ちやすいと感じます。

 さらに画面を触った際などのバイブも弦を弾くような心地よいフィードバックがあり、高級感に寄与しています。シャッターボタンもあり、画面オフの状態から、シャッターボタン長押しでカメラをすぐに起動できるのがいいですね。着信音にはジェームズ・ボンドのBGMが採用されています。バイブやカメラなどハードウェアをテストする項目もあり、基本的な部分がカッチリ作られていると思いました。

 SHARPのガンダムケータイやエヴァケータイのように、端末側を世界観に合わせて徹底的に作り込むのではなく、端末をジェームズ・ボンド本人に積極的に使わせたり、ゲームの割引クーポンを用意するなど、007の世界観を端末に近づけるという、ソニーならではの大胆さゆえに成立するコラボモデル・ボンドフォンとなっています。

 所有する喜びを感じるという点では、XPERIA Pに近いものがあります。しばらく使っていこうと思える機種に仕上がっています。