ワンハンドオペレーションといえばパナソニックの「ELUGA P P-03E」が本命かもしれません。富士通 ARROWS NXのスライドディスプレイによく似た「One Hand PLUS」により、画面の上部に指が届かないということはなさそうです。
ELUGA Xから片手操作しやすいFit Home UIを継承。大画面化で両手操作を強いられがちなスマホ・ファブレットにおいて、大切な個性です。
夏モデルのトレンドであるホバー機能の用途も、文字入力時に、軽く浮かせると選択箇所が拡大され、スマートフォンにありがちな誤操作や誤入力を防ぐというものになっています。
電池容量も2600mAhと大容量。もちろんおくだけ充電にも対応です。
NTT docomoは「2500mAh以上のバッテリー」「docomo シンプルUI」「ホバー機能」を2013年夏モデルの注目ポイントとして挙げています。この3つ全てを満たしている機種は、全モデルの中でも「ELUGA P P-03E」しかありません。どれも満たしていない「XPERIA A SO-04E」が「ツートップ」では、パナソニックの開発者も報われないでしょうねえ。
スペックもトレンドは抑え、機能も一通り搭載しています。搭載していないものを数える方が面倒で、せいぜいWi-Fiの802.11ac非対応ぐらいでしょうか。
ディスプレイ | 4.7インチ(フルHD) |
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CPU | APQ8064T 1.7 GHz (クアッドコア) |
RAM | 2 GB |
内蔵フラッシュメモリ | 32 GB |
カメラ | 1340 万画素 |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a / b / g / n |
バッテリー容量 | 2600 mAh |
サイズ | 132 × 65 × 10.9 mm |
重量 | 約146 g |
特に秀でている点というのは少ないですが「無いものが無い」という状態。なので無難な機種、器用貧乏な機種という印象です。あえて不安要素を挙げるなら、パナソニックはこれまで3度のアップデート延期や、ELUGA VやELUGA powerをアップデートしない対応などをしてきた点でしょうか。そこを不安に感じないなら特に問題の無い機種でしょう。
ひとつ注意点なのは表面照射型CMOS SmartFSIというパナソニックのカメラを搭載している点でしょうか。色鮮やかに撮影できるのが特徴となっています。
しかし裏面照射型CMOSが普及した今だと、表面照射型の暗所撮影能力には拍子抜けするかもしれない…と思って簡単に検証してみました。
左がP-03Eで撮影。右が暗所撮影に強い裏面照射型CMOSを搭載する「Optimus it L-05E」で撮影。そこまで暗くないせいか、特にP-03Eの方が不利という結果にはなりませんでした。むしろitの色合いより綺麗な色合いにも感じます。
もう少し暗い時間、場所で撮影できたらよかったんですけどね。そもそも暗所撮影能力なんか気にならん、明るいところで綺麗に撮れればそれでいい、というのであればP-03EのSmartFSIカメラはいいかもしれませんね。