SIMフリー版のiPhone 6 / 6 Plusに、キャリア版のiPhone 5/s/c/6/Plusを契約したnanoSIMカードを挿しこむと、通話・通信可能なのは既報通り。
さらにSoftBankとKDDIで利用する場合、2.5GHz帯で展開されているAXGP(SoftBank 4Gサービス)またはWiMAX 2+に接続可能であることがわかりました。AXGPはSoftBank傘下のWireless City Planningが展開、WiMAX 2+はKDDIグループのUQコミュニケーションズが展開しており、いずれもTD-LTEの国際標準周波数帯「Band 41」と整合性があります。iPhone 6 / 6 PlusのハードウェアはBand 38~41のTD-LTEに対応しています。
接続しているネットワークは「*3001#12345#*」に電話発信し、フィールドテストモードを起動することで確認可能。
Serving Cell InfoからFreq Band Indicatorが41になっており、SoftBank SIMの時はAXGP、au SIMの時はWiMAX 2+に接続できることがわかります。
各社は3G/FDD-LTEを主力にネットワークを構築してきましたが、ここにTD-LTEが加わることで、ユーザー数の増加による混雑が緩和され、より高速な通信が見込めるため、Band 41のサービス対応には意義があります。SIMフリー版iPhone 6 / 6 Plusでもネットワークをフル活用できることで、SIMフリーモデルの価値も高まったと言えそうです。