Windows 10を搭載した安価なタブレットにニューフェイスです。メーカーは中国・深センに本拠地を構えるTeclastです。今回、GearBestさんより、レビュー用のサンプル機を頂戴したのでレビューをしていきます。
Teclast X98 Plus のスペック
スペックは以下の通りです。
ディスプレイ | 9.7インチ(2048 * 1536) IPS液晶 |
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CPU | Intel Cherry Trail Z8300(Atom X5-Z8300) 1.44GHz クアッドコア |
RAM | 4GB |
内蔵フラッシュ | 64GB( 32GB(Android 5.1) + 32GB(Windows 10) ) |
カメラ | 背面: 200万画素 前面: 200万画素 |
Wi-Fi | b / g / n |
バッテリー | 8000mAh |
サイズ | 240 * 169 * 7.8 mm |
重量 | 553 g |
その他 | Bluetooth 4.0 microSD(128GBまで対応) USBポート * 1 |
OS | Android 5.1 Windows 10 |
iPad の Retinaディスプレイ同等の高精細なディスプレイと、Cherry Trail世代の Atomプロセッサに4GBのRAMとモリモリのスペックです。定価は425ドルですが200ドル程度で販売されているようなので、セールタイムを狙うといいでしょう。
Windows 10 と Android のデュアルブート
Windows 10 と Androidとデュアルブートの構成になっており、再起動することで適時OSを切り替えて使うことができます。ただし、Androidの動きは緩慢で実用的では無いと思います。
使用感としては、タッチパネルの精度も比較的高くサクサクと動く印象です。艦これはもちろん、背面に搭載されたカメラで写真を撮影して簡単なフォトレタッチぐらいなら余裕でこなせます。
ただ、Windowsはマウスとキーボードが欲しくなるOSですね。Modern UIではないアプリを使っていると、タッチパネルの限界を感じました。本体にキーボードとトラックボールを接続したら、ちょうど良い操作感になりました。
内蔵ディスクの速度は早いとはいえません。このあたりが安価なWindows タブレットの宿命といったところでしょうか。Crystal Disk Infoでは情報を取得することができませんでしたが、デバイスマネージャには「Hynix HCG8e」と表示されていました。
Androidの動きが……
Intel の最新プロセッサに 4GB の RAM を積んでいるということもあって、Android もさぞ快適に動くかと思いきや、全体的に動きがモサモサしており、快適とはほど遠い印象を受けます。恐らく、画面解像度の高さやメーカーによるチューニングが適切になされていないのでしょう。
「高解像度で高速なAndroidタブレット」を夢見て買うと、かなりがっかりとした動きなので注意してください。私は早々に Android タブレットとしての利用をあきらめ、パーティションを削除して Windows のDドライブにしました。
筐体はPadにそっくり
筐体のデザインは見事なほど Apple iPad のクローンです。カメラのサイズが筐体のデザインと一致していなかったり、突っ込みどころは多いです。
搭載しているディスプレイはおそらく iPad 向けに製造されたものが、何らかの形で外部に販売されたものを利用していると予想されます。液晶ディスプレイのクオリティは高く、視野角やコントラスト性能は優れている印象でした。
ネイティブ解像度で表示すると、文字がかなり小さくなってしまうので、好みに合わせて設定を変更する必要があります。
総論: 安価なWindowsタブレットとしては良い出来
Androidのタブレットとしては実用的ではありませんが、安価なWindows 10タブレットの候補に挙げても良い製品でしょう。ただ、一癖も二癖もあるモデルなので、初心者にはお勧め出来ません。適当に遊べる Windows タブレットをお探しの方は是非ポチッといってみてはいかがでしょうか?
Teclast X98 Plus 3G Tablet PC
Windows 10 + Android 5.1 9.7 inch IPS Retina Screen Intel Cherry Trail Z8300 64bit Quad Core 1.44GHz 4GB RAM 64GB ROM Cameras Bluetooth 4.0