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グーグルのアプリ決済「強制」、韓国で頓挫。ユーザーが選択可能に

 Googleは、韓国国内の開発者に対し、Google Playストアで配信されているアプリにおける外部決済システムの利用を認める予定であることを発表しました。

 これは、2021年8月下旬に韓国議会が可決した改正電気通信事業法を遵守するためのもの。Google PlayストアやAppStoreなどのプラットフォームに対して、決済システムの強制を禁止し、サードパーティー製決済システム使用を許可することを求めてる改正であったことから、「反グーグル法」と呼ぶ声もありました。

  法案の可決を受け、Googleは韓国国内の開発者に対し、外部決済システムの利用を許可することを決定。Googleは以下のように述べています。

 Google では、国会の決定を尊重し、この新しい法律に対応するためにいくつかの変更を行っています。これには、アプリ内のデジタル商品やサービスを販売する開発者に、韓国のユーザーに対して Google Play の課金システムとは別のアプリ内課金システムを追加するオプションが含まれます。

 これらの機能の実装は、今後数週間から数か月間後を予定しているとのこと。なお、Googleは「ユーザーが選択できること」を重要視しており、アプリに独自決済システムを導入した場合でも、選択肢としてGoogleの決済システムも示す必要があるようです。

Googleが提示した例。選択できるようになっている。

 これまでGoogleやAppleは、同社が提供するアプリストア上で公開されているアプリのデベロッパーに対し、アプリの決済にGoogleやAppleが定めた支払いシステムを使用することを強制。さらに売り上げの30%を中抜きし、開発者から批判を浴びてきました。

 そんな中での韓国の法案可決は、世界で初めての国家レベルでの規制となり、AppleとGoogleの動向が世界中から注目を集めていました。

 今回のGoogleの決定は、アプリストアを支える開発者の意見を尊重したものであり、広く受け入れられるものとみられます。これを受けて、Appleはどう動くのでしょうか。今後の動向が気になります。

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