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TSMC、中国への先端チップの出荷停止へ。原因は「ファーウェイの手に渡ったため」

 TSMCが中国企業向けの最先端チップ出荷を一時停止する方針であることが、事情に詳しい関係者2名の話で分かりました。ニューヨーク・タイムズが報じています。

 それによると、TSMCは米国の規制に準拠しているかを確認するため、受注内容の見直しを行うとのこと。TSMCは先月、同社が製造したチップの一部が、米国の制裁対象となっているファーウェイの製品に組み込まれていたのを確認したそうです。

 チップがファーウェイに渡った経緯は明確になっていませんが、中国の顧客企業が同じ設計・仕様のプロセッサをTSMCに発注していたとされています。

 本件について南華昇報とフィナンシャル・タイムズの報道によると、AI・GPU向けの7nm以下のチップの輸出を制限するよう、TSMCに対して米商務省が求めているとのこと。

 TSMCの売上の大半は、AppleやNVIDIAなど米国企業との取引によるものですが、百度などの中国企業も重要な顧客となっています。しかし、米国による輸出規制の強化により、中国企業からの売上は2019年の20%から昨年は12%まで減少しているそうです。

 TSMCは法令を遵守しており、米国の規制が施行以降、ファーウェイへのチップ供給は行っていないと声明しています。

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