先日行われた楽天モバイルのアンバサダーイベント、「いまさら聞けない格安スマホで家計救済!なんでも教えますイベント!」のレポートをお送りします。今回のイベントの主題は家計の救済、つまり回線の安さやその理由についてのことでした。
サービスローンチから1周年の楽天モバイル。端末ラインアップの充実とともに、改めてMVNOの安さを強調する。
最初に楽天モバイルの鈴木氏よりMVNOと大手キャリアとの料金、サービスの違いについてのプレゼンがありました。料金的な面ではドコモとの比較で、ドコモでは回線あたり月々8000円かかるのに対し、楽天モバイルでは月々2750円に抑えられ、この差は10年で63万円に及ぶことを説明しました。
一方でサービス的な面では店頭サポートがまだないこと、キャリアメールがないこと、かけ放題プランがないことをデメリットに挙げつつも、楽天モバイルでは月々500円で電話でのサポートサービスや端末保障をオプションで付加が可能であること、メールや通話に関してはgmailやLINEやViberでの代用、あるいは楽天でんわアプリでコストを半分に抑えられることをアピールしていました。
端末に関しても現在国内の携帯メーカーである富士通、シャープ、ソニーの3社から供給を受けており、海外メーカーの端末とともにラインアップをキャリアと遜色ないレベルに増やし、顧客の選択肢を広げていることを強調しています。
以下に、会場にあった4つの新機種を簡単に掲載します。
“現在の携帯料金体系には違和感。MVNO業界全体を盛り上げていきたい。”
10月26日に行われた、総務省の携帯料金タスクフォースについて思うところを伺ったところ、あくまで鈴木氏の私見という前置きはありましたが、「違和感、不公平感があるというのが個人的所感。それらの点について業界全体や、個人としては進めていきたい。」との回答を頂きました。
確かに現在、大手キャリアでは2年縛りや端末購入サポート等での契約が前提になっており、それらの契約では解約するタイミングを間違えると大きな違約金がかかるシステムになっています。こう言った契約形態が、ユーザーから見ればキャリアを選ぶ自由、MVNOから見ればユーザーに選ばれる自由を阻害している面はありますので、是非楽天モバイルにはそういった自由度をこれからも広げていく努力をしていただきたいと思います。
最近の契約者は主婦層が増えてきた?端末のラインアップ充実と家計への敏感さ。そして体感。
これは具体的に数字が出ているわけではないので、あくまで印象とのことですが、最近の契約者は昔に比べて割り合い主婦や子供向けの契約が増えてきたと感じているそうです。その理由としてはやはり家計を占める月々の価格、女性向けも考慮された充実した端末ラインアップ、そして夫やママ友からの口コミがあるのではないかということでした。他の質問でも女性のアンバサダーの方からの要望の発言で、主婦はスペックなどで示されるより体感できたほうが良し悪しの判断がつくという意見もありました。今後、MVNOとしてはUQの「try WiMAX」のような、端末とSIMの貸し出しサービスが需要として出てくるかもしれません。
以上となりますが、個人的な所感としては特に端末のラインアップについてはよく勉強しているなと思います。国内メーカー3社の取り入れもそうですし、海外メーカーのhonor6 Plus、Zenfone 2シリーズを始め、Desire 626、Liquid Z330などギーク的な視点でも面白い端末を熱心に取り入れてきています。回線については使用していないのでなんとも言えませんが、会場では一部の地域で、あるいは時間帯によって繋がりにくいことがあるといった意見も出ていましたので、やはりMNOや大手のMVNOに比べると劣る部分があるのかもしれません。楽天モバイル鈴木氏のプレゼンにもありましたが、ドコモとの圧倒的な料金差を10年後に見せつけるためにも、今後の10年間も頑張っていただきたいですね。