XP-Penさんより液晶ペンタブレット「Artist 12 Pro」を提供していただいたのでレビューします。
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Artist 12 Proで落書きしてみた
入門機としては良好
クリエイターに欠かせない液晶ペンタブレット(液タブ)。特にXP-Pen社はリーズナブルな製品をリリースしているのが特徴。このように結構描けます。
あえて普段利用しているワコムの液晶ペンタブと比較するなら、若干の視差があるので、線の描き始めに違和感があるのと、細い線を連続して引く際に遅延で引っ張られる感覚があるほか、細かい手首の動きが反映されないことも。イラスト創作にはちと物足りない印象。
ただ、これらは長く使えば慣れるでしょう。価格を考えると入門者向けとしては良い感じ。
今回のレビュー機の画面サイズは11.6インチと小ぶり。個人的には作業領域は広く欲しい、メインディスプレイはNetflixで「のんのんびより」を流しておきたいし、さてどうしたものか……。
遠隔作業など幅広く使ってみた
時代は在宅ワーク、リモートワーク
もしかしたらArtist 12 Proを活かす使い方が他にもあるかもしれない。コロナ禍において在宅ワークやリモートワークを導入する企業は多く、読者諸賢の中にも出社せずに仕事をしている方が少なくないのでは?
XP-PenのHPでもテレワークやオンライン授業での使い方提案がなされており、どうやら液晶ペンタブレットがマッチしそうなのです。
ということで、実際に遠隔会議で使ってみた
では20:30から忘年会の打ち合わせをします。
ライターの皆さんはこぞってご参加ください。
……。
……編集長しか来なかった。
えっとなに。
忘年会の打ち合わせをしようと思って…。
あっそう、この『ソーシャルディスタンス歌舞伎町』ってなに。
いやこれは、カメラに歌舞伎町の画面表示をして開催するリモート飲み会。
皆が酔っぱらってきたら歌舞伎町の映像を映して二次会への移動感をだす。
……。
使用感
画面共有のできるWeb会議では液晶ペンタブレットとしての真価を十分に発揮します。
事前に配布された資料を表示させながら書き込みをしたり、さらにそれを共有できるのはもちろん良いところ。
なにより、受動的になりがちなWeb会議で、手元でペンを動かしながら直感的な作業をしているだけでかなり会議の印象が違います。現に「ソーシャルディスタンス歌舞伎町」という最高に声に出して読みたいキレの良い案が浮かんだわけですからね。
また、最近ハマっている某フライトシミュのサブ画面や、やたらYouTubeで流行っている爆弾解除ゲームのマニュアルを表示するなど、けっこう色んな用途に使えるのも便利だったりします。
総評:価格は正義
「別にArtistシリーズじゃなくてもよいのでは?」
いやね、みなさんは液晶ペンタブレットの値段を知っていますか。高い!私は絵を描くのに某有名メーカーの液晶ペンタブレットを、決して安くない値段で購入して使っています。
Artistシリーズなら価格安めなので、入門機としてぴったり。
また、どうしても絵を描くことだけに特化しがちな液晶ペンタブレット。在宅ワークやリモートワーク、Web会議のためだけに導入するのは正直、現実的ではない気がします。
しかしお手頃価格なので、遠隔業務用としての導入もアリかも。工夫次第で無限の使い道。この機会に皆さんも導入を検討してみてはいかがでしょうか。
試しにXP-PENのペンタブでサクッと落書きしてみた pic.twitter.com/86A7rYi3Ui
— krauzio/くらうじお (@eriashinagao) October 10, 2020