
タッチ搭載がYesからNoへ急転。
Chromebookの50%以上がタッチ対応する市場を意識しつつも、Appleの低価格ノートPCであるMacBook Neo 2へのタッチパネル搭載観測は大きく後退しています。
そんな予測を早くからしていたのは、アナリストMing-Chi Kuo氏。2025年9月、MacBook Neo 2がタッチスクリーンを搭載する可能性があると指摘していました。
しかし2026年3月11日、Kuo氏はこの見通しを後退。「Neo 2は当初、Chromebookに対抗するためタッチパネルを搭載する見込みだったが、最新のサプライチェーン調査では採用されない可能性がある」と述べています。
リーカーと名乗る人物は多数いますが、Kuo氏は製品の部品を作る工場や供給元をたどって「次に何が作られるか」を探り、投資家向けに製品予測レポートを発表しているので、リーカーの中でも頂点、というか別格の存在です。
さらに否定的な見方を示したのがBloombergのMark Gurman氏です。3月15日、Gurman氏は「今後3年間でNeoにタッチスクリーンが搭載されたら驚く」と述べました。彼も海外情報サイトからBloombergのアップル系スクープ記者に転身した人物なので、これまた情報精度は別格です。
背景にあるのはコストの壁のようです。MacBook Neoは一般向けで599ドルから、教育向けで499ドルからという価格設定で、標準のiPhone 17よりも安いです。タッチパネルの追加は製造コストを押し上げ、この価格帯の維持を難しくします。ASUSのCFOであるNick Wu氏が「市場全体への衝撃」と表現したMacBook Neoの競争力は、まさにこの低価格に支えられています。Wu氏は「Microsoft、Intel、AMDを含むすべてのPCベンダーが、これを非常に深刻に受け止めている」とも語りました。
Kuo氏の最新予測によると、MacBook Neoの2026年の出荷台数見通しは450万から500万台です。当初見込みの「500万から700万台」という数値からは下方修正されましたが、それでも大きな数字です。現在はQuantaが独占的に製造を担当しており、Foxconnが近く加わる可能性があるほか、Luxshareも組み立て事業への参入をうかがっています。
とはいえ、MacBook Neo 2自体は2027年に登場する見通しです。Kuo氏によれば、第2世代はA19 Proチップと12GBメモリを搭載するとみられます。
Appleがタッチスクリーンを完全に諦めたわけではありません。最初のタッチ対応Macは、OLEDディスプレイと新デザインを採用する高価格帯のMacBook Pro系モデルとして、2026年末から2027年初頭に登場する見込みです。一方、MacBook AirについてKuo氏が示しているのはタッチ対応の時期ではなくOLEDモデルの時期で、2028年から2029年頃とされています。タッチ対応が広がるとしても、少なくとも現時点の観測では安価なMacからではなく、高価格帯モデルから始まりそうです。
Bloombergは、将来のタッチ対応MacでもMacとiPadの融合機になるわけではないと報じています。MacBook Neoはその境界を最も薄くする存在でありながら、現時点では低価格維持の観点からタッチを見送る方向が有力です。
結局のところ、現時点で確認できるのは、Appleがタッチ対応を高価格帯のMacから始める一方、MacBook Neo 2では価格と競争力を優先する公算が大きい、ということです。




















