SoftBankが現在専売している中華スマートフォン「Redmi Note 9T」ですが、お値段21,600円(税込)ながらFeliCaや大容量バッテリー、3眼カメラを兼ね備えた高機能・高コスパな一台となっています。筆者が購入したグローバル版をレビューしていきます。
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外観
パープルカラーが欲しかったのですが、売り切れていたためブラックを選択。所々白っぽく見えますが、こういうグラデーションのボディなのでどうしてもそう見えてしまうんですよね。
上部にはスピーカーと赤外線(IRブラスター)、マイク。2万円台のスマホながらステレオスピーカーを搭載しています。
底部にはスピーカー、Type-Cコネクタ、マイク、イヤホンジャックを搭載。有線イヤホンも使えるのは珍しいポイント。イヤホンジャックが付いていない端末がほとんどな今、ありがたいと感じる方も多いのではないでしょうか。
ボディはプラスチック素材。細かいウェーブパターンが掘り込まれており、指紋が全く目立たないです。程よい滑り止めにもなっているので持った時の感触は悪くありません。ケースをつけると結構厚みが出てしまうので、ケース無しで使っています。
側面には音量ボタンに加えて、電源ボタン兼指紋認証センサーを搭載。触れて即解除されるのでストレスは全く無いですね。
インカメラはパンチホール式。手元にあるGalaxy Note20 Ultraより一回り大きいくらいのサイズ感で、存在感は感じさせられますね。そのうち慣れてきます。
少し気になったのがディスプレイ下部のベゼル部分。太めでちょっと不恰好な印象です。
Redmi Note 9Tは画面サイズが約6.53インチ、重量は200gと結構ずっしり感じるサイズですが、日頃からGalaxy Note20 Ultra(6.9インチ)に慣れているので、持ちにくいとは思いませんでした。
性能
Redmi Note 9Tの性能についてみていきます。SoCにはDimensity 800Uを採用。普段使いのスマホとしては十分なスペックではありそうです。まずはベンチマークから。
Antutu Bench
Antutuベンチマークスコアを測定してみたところ、約28万点という結果になりました。Dimensity 800Uを搭載した他の機種では30万点を普通に超えていたのでちょっとびっくり。おそらくメモリが4GBなことが影響していると思われます。
Geek Bench
Geek Benchmarkでも測定してみました。シングルコアスコアが593、マルチコアスコアが1765という結果に。
動作・ゲームについて
Redmi Note 9Tを数日触ってみましたが、普段使いであれば特に不満に感じる速度でもありませんでした。ハイエンドスマホのような滑らかな動作ではありませんが、カクカクする感じやタップしてからワンテンポ遅れるようなこともないので、悪くない印象です。
ただ、メモリが4GBというのはちょっと心許ないですね。欲を言えば6GBは欲しかった。
ゲームも試してみました。まずは「荒野行動」。画質はHDまでしか選択できません。また、HDの状態ではかなりカクカクしているので選ばない方がいいです。
標準設定にすれば非常に滑らか。普通に快適にプレイできるかなといった印象です。ガチゲーマーにはおすすめしませんが、そうでない方であればRedmi Note 9Tでもアリだと思います。
お次は「Fortnite」。こちらに関してはまずアプリのダウンロードすら無理でした。「非対応のデバイスです」という表記があり、Epic Gamesストアの方からダウンロードできません。公式サイトでFortniteのシステム要件を見てみると以下の通りでした。
- Android OS 8.0以上
- 最低4GB RAM
- GPU: Adreno 530以上、Mali-G71 MP20またはMali-G72 MP12以上
Dimensity 800Uに搭載されているGPUは「Arm Mali-G57 MC3」です。おそらく、GPU側がFortniteに非対応なためプレイできないと思われます。
最後に、最近リリースされた「ウマ娘」。
こちらはとても滑らかな動作で、一切の不満なくプレイ可能です。発熱に関しても、背面がほんのり温かくなる程度で許容範囲。2時間ほどリセマラに勤しみましたが、大容量バッテリーのおかげでかなり捗りますね。
バッテリー持ち
バッテリー計測アプリ「PCMARK for Android」で100%から20%になるまでの時間を計測したところ、「14時間39分」という結果に。
100%から0%までは18時間半程度使えますから、バッテリー持ちに関しては心配する必要はなさそうです。
15Wの急速充電に対応。ワイヤレス充電には対応していません。
カメラ性能
Redmi Note 9Tはトリプルカメラを搭載。カメラ構成は以下の通りです。
- 標準カメラ:4800万画素(F1.79)
- マクロカメラ:200万画素(F2.4)
- 深度測定カメラ:200万画素(F2.4)
カメラ構成だけ見れば正直言って微妙。超広角や望遠カメラを搭載したRedmi 9Tの方が使い勝手は良さそうな印象です。
標準カメラ
48MPモード、AIオンで撮影しています。昼間撮る分には全然問題ありませんね。目で見る感じより濃く表現されているので好みは分かれそうです。AIをオフにすると若干暗めに撮れるので、シーンごとに使い分けができます。
デジタルズームは最大10倍まで拡大できますが、粗すぎるので使い勝手は良くありません。
Redmi Note 9T、夜景モードが使えます。オンにして撮影しましたが、結構明るめに撮れるので不自然感は多少あります。個人的には映える感じで好きなんですけどね。
ポートレート
肩アーマー部分や顔の輪郭など、しっかりくり抜かれています。200万画素しかありませんが、画素数の低さを感じさせない一枚。普通にSNSにアップしても映えるような写真が撮れますね。
マクロ
標準カメラではボケて撮れない近さでも、マクロモードを使うことで撮影可能です。ただ、粗すぎるのと、スマホが影になり若干暗くなってしまうので、使う機会はあまりないかなと。
良かった点・悪かった点
最後にRedmi Note 9Tを使ってみての「良い点・悪い点」をまとめてみます。
【良い】ステレオスピーカー搭載
Redmi Note 9Tは本体にスピーカーが二つ搭載されており、横持ちで動画を視聴してみると音の広がりがすごく、低価格帯のスマホではなかなか味わえないような音を楽しめます。特に低音が強調されているわけでもなく、自然な音です。
【良い】Widevine L1対応
NetflixやAmazon Prime VideoなどをHD画質以上で再生するには、Widevine L1というセキュリティレベルに対応している必要があります。L1〜L3までのセキュリティレベルがあるのですが、海外スマホだとL1に対応していない機種があるので、買う際は注意が必要です。
Redmi Note 9TはしっかりWidevine L1に対応しているので、HD以上の画質で動画を視聴可能。大画面かつステレオスピーカーを兼ね備えているので動画視聴機にも最適ですね。
【良い】トリプルスロット搭載
Redmi Note 9T 5GはNanoSIM×2+microSDに対応したトリプルスロットを搭載。ちなみにSoftBank版はシングルSIMとMicroSDのみになります。
【良い】おサイフケータイ搭載(SoftBank版)
グローバル版にはありませんが、SoftBank版のRedmi Note 9TにはFeliCaが搭載されています。Xiaomiスマホでは初のFeliCa対応機種で、この機能の有無でスマホを決める人も多いはず。
低価格なFeliCa搭載スマホを望んでいた方にはおすすめできる一台だと言えるでしょう。
【悪い】セカンド・スペース使用不可
Redmi Note 9Tではロック解除でユーザーを切り替えられる「セカンドスペース」が使えません。ちなみに以前レビューしたRedmi 9Tでも使えませんでした。
Xiaomiのスマホといったらこの機能というイメージだったのですが、塞がれている感じですね。ちなみに、デュアルアプリは使えるのでSNSやゲームの複製はできます。
総評
SoftBank版が21600円で買えることを考えれば、優秀すぎますね。
- FeliCa対応(SoftBank版)
- 長時間使用もOKの大容量バッテリー
- SDカード対応
- 日常使いであれば不満のない動作性
- 扱いやすいサイズ感
ただ、カメラ構成が使いにくいのは欠点です。ポートレートはまだ使用する機会があるのでいいですが、マクロカメラは使う機会、ほぼないのでは……と思ってしまいます。どうせなら望遠か超広角カメラを搭載して欲しかったというのが本音。
それ以外の大きな欠点は特にありません。低価格帯でスマホを探している方にとってはかなりおすすめな選択肢だと思います。興味あればチェックしてみてください。
詳細はソフトバンクの公式サイト(https://www.softbank.jp/mobile/)でご確認下さい。[AD] |
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