社名を変えるほどメタバースに活路を見出していたFacebookあらためMetaが、一時メタバース事業から撤退するとのうわさがありましたが、Metaはどうやらまだ撤退するつもりはなさそうです。
数日前、「Meta、すべてのメタバースの計画を白紙にする」といった旨のGamecreatorの記事がTwitterで話題となり、日本でトレンド入りしていました。
もともとは、「Metaは広告主との宣伝にてMetaverseという用語を入れなくなった」とThe Informationが報じたことが発端で、この主張を根拠に「Metaがメタバースから撤退するのではないか」と伝えたサイトが現れたのが事の顛末です。要するに早とちりというワケ。
すでにサイトへはMeta Reality Labs UKより「メタバースの計画は中止していない」とする連絡がなされており、誤報であったことが掲示されています。
一方、Metaは4月26日、2023年第1四半期の決算報告を行いました。広告部門、アプリ部門、そしてメタバースを担当するReality Labsの3部門に分けて、収益と営業利益を報告していますが、その中でReality Labsは39億9200万ドル、日本円にして5340億円超の損失を計上しています。
Meta CEOのMark Zuckerberg氏は、自身のFacebookにて「メタバースの構築は長期的なプロジェクトである」とし、損失を正当化しつつ、取り組みを続けていく姿勢を見せたほか、「VRおよびMRデバイスを今年後半に発表することが次のマイルストーンだ」と、次期Meta Questシリーズにも触れています。