このライターについて
あやさん
上海に3年間住んだことのある、元家電業界新聞記者、行政書士です。スマホの他にも、デジモノ、白物家電の店頭取材記事や、中国ネットニュースの翻訳記事を書いていきます。オリンパス推しです。
2021年の中国ゲーム業界は、未成年ユーザーへの制限と、リリース検閲許可審査の停止がマイナス要因としてクローズアップされ、「倒産件数800以上」というニュースもありました。私自身、中国のゲーム会社とは別の仕事で取引がありますが、「プロジェクト中止」「部門ごとリストラ」といった不景気な話をよく耳にします。中国「界面新聞」によると、「年年都是行业寒冬(年がら年中が業界の冬)」とは、中国のゲーム市場で言...
全世界に出荷されているiPhoneの半分以上を生産している台湾・鴻海は、これまで中国に集中していたサプライチェーンの再編成を進めており、インドやベトナム等に生産拠点を移転しつつあります。ところが従来スマホ工場にとって「閑散期」とされている1月の春節前に、鴻海は中国鄭州工場で、「高待遇」での大量募集に踏み切ったと、中国「IT之家」が伝えました。「IT之家」によると、1月5日、鴻海の求人公式アカウント...
2021年12月30日ロイター通信電によると、AppleのiPhone代理生産メーカー・鴻海のインド工場で集団食中毒が発生、抗議・騒乱が発生したと、中国「網易科技報道」が伝えました。ロイターが女工6名に取材したところ、「すし詰めの宿舎」「水洗便所なし」「食べ物の中に虫がいることも」と、「女工哀歌」も真っ青の劣悪な環境が明らかに。250人以上の労働者が食中毒になったことで、女工たちの怒りが爆発、1....
世界第二の人口大国、インド。「次の中国」と言われ続けている巨大市場は、スマホメーカーにとっても、主要戦場といえます。「メイド・イン・インド」を謳い文句に「国産スマホ」として小米が人気を集める一方、サムスンもインド国内に生産拠点を作り対抗、激しく火花を散らしてきましたが、このほど、「ダークホース」の出現により、なんとサムスンがシェア第3位に甘んじることに。中国「北河科技」の記事を元にお伝えします。r...
西ではアメリカ式「ポリコレ」が猛威を振るい、登場人物の男女や皮膚の色の構成比がどうだということになっているようですが、今や米国の向こうを張る超大国・中国でも「中国版ポリコレ」と呼びたくなる表現規制が飛び出しています。一方で、知的財産権の保護という極めてまっとうな取り組みも、取り締まりを「めちゃくちゃ厳しくする」か「まったくほったらかし」かのデジタル思考と私の中で定評がある中国政府として、「そこまで...
中国国内スマホメーカーの成長と、バッテリー連続爆発事件が重なってしまったこともあり、世界最大のスマホ市場である中国でのシェア1%未満と壊滅的な状況(それでグローバルシェアトップなんだから流石って感じですが)にありながらも、「絶対に中国からの撤退はない」と言われていたサムスン。どうやら、ついに中国市場での「復活」に向けて動き出すようです。12月20日の海外報道と業界関係者の話によると、副会長兼CEO...
日本勢は言うに及ばず、サムスンも苦戦している中国市場で、このほどAppleが数年ぶりの「トップシェア」に。華為(Huawei)が米政府からの制裁を受け、愛国的な機運が高まると、それまでAppleシンパだった環球時報編集長もスマホをiPhoneから華為に買い替えている状況を考えると、「Appleは『米国ブランド』としてヘイトを集めているのでは?」という見方のある一方、「そうはいってもiPhoneはメ...
厚めでベゼルが太く、巨大なパンチホールを備え、令和なのに単眼レンズ、古めかしい見た目で、4万円が妥当な中スペック……なのに10万円、14万円という挑戦的な価格で話題の「BALMUDA Phone」。そういやこれって中国で話題になってるの?と調べてみると、ニュースとしてはスペック表くらいしか出ていなかったので、SNS「微博(Weibo)」で検索してみると、さすがに中国のガジェオタはお目が高く、けっこ...
今年の漢字はなんでも「金」だそうですが、インターネットの世界では、「メタバース(Metaverse、超宇宙。本記事では中国語の「元宇宙」と呼称)」が新たなトレンドとなりました。5年前は概念上の話だったものが、技術の進歩により現実となった仮想世界……という表現をしていくと、なんだかわけがわからないようですが、この仮想世界での「地価」が2ヶ月で10倍に暴騰、凄いのになると1筆(数量詞は「筆」でいいんで...
12月14日、OPPOは初の自社開発となる映像専用NPUチップ「MariSilicon X」を発表。映像処理に使用できるとのこと。OPPOは2019年、チップの自社研究開発チームを結成し、3年で500億元(約8000億円)を投入すると宣言、これを「マリアナ計画」と称していました。AI財経社によると、OPPOは今回発表したNPUの他にもISO(画像信号処理器)、ベースバンドチップ、SoCの開発を進め...
一足先に、中国市場で発売されている1インチカメラセンサー搭載スマホ、Xperia Pro-I 。「ポケットに入るマイクロ一眼」との触れ込みと、定価が1万元を超える「万元機」ということで、注目を集めています。中国には「索尼大法好!(ソニーの教義は素晴らしい)」を合言葉とし、ソニー製品の購入を「信仰のチャージ」と表現する「ソニー信者」が多く存在するところ。Xperia Pro-I は、中国のソニー信者...