
コバルト急騰が599ドルMacBookの夢を砕く?
Appleが3月4日に開催する「Apple Experience」に合わせて発表するとみられる低価格MacBookに、部材コストの高騰が直撃しているそうです。DigiTimesのサプライチェーン分析を基に9to5Macが伝えたところによると、当初は599ドル前後(約9万3400円)という観測もあったものの、現在は699〜749ドル(約10万9000〜11万6800円)程度になる見通しだといいます。
価格の上振れにはメモリとバッテリーの部材コスト急騰が響いています。バッテリー材料のコバルトは、コンゴ民主共和国(DRC)による輸出規制(停止や枠設定)を背景に、2025年2月の1トンあたり2万1500ドル(約335万4000円)から5万6200ドル(約876万7000円)へ161%も跳ね上がったとのこと。バッテリーモジュール価格も2026年2月だけで10〜15%上昇しており、デバイスメーカー各社の収益を圧迫しているそうです。
ちなみに「コバルト」はリチウムイオンバッテリーの正極材に使われる金属で、バッテリーの性能や寿命を左右する重要な原料です。産出量の7割以上がコンゴ民主共和国に集中しているため、同国の輸出政策ひとつで世界中のバッテリー価格が揺れるという、なかなか厄介な構造になっています。
量産は当初2025年後半に開始する予定でしたが、2026年第1四半期へずれ込みました。サプライチェーン筋の分析では、出荷台数を最初の2年間で1500万〜1600万台、初年度だけで800万台超と見込んでいるとのこと。組み立ては広達電脳(Quanta Computer)が主に担い、後から鴻海(Foxconn)が加わる計画だそうです。2026年のMacBook全体の出荷台数は2100万台で、2025年の2055万台から約2%増の見通しです。
DigiTimesによると、Tim Cook CEOは直近の決算説明会で、部材高騰の影響は2026年第1四半期こそ限定的だとしつつも、第2四半期以降はより顕著になる可能性があると述べたそうです。
iPhone 16 Proと同じA18 Proチップを搭載し、12.9型ディスプレイを採用するとみられるMacBook廉価モデル。しかしA18 Proの仕様から、実行メモリは8GBになる可能性が高く、ポートもThunderboltではない通常のUSB-Cにとどまるかもしれないとの噂です。
カラーはライトイエロー、ライトグリーン、ブルー、ピンク、シルバー、ダークグレーの6色をテストしているとの噂。MacBook Airの13.6型より一回り小さく、Appleのノートパソコンでは最もコンパクトなモデルになりそうです。
ChromebookやWindows搭載の低価格ノートパソコンがひしめくエントリー市場で、Appleが価格と利益率をどう両立させるかが焦点です。個人的にはMacBookのカラバリは退屈だと感じているので、廉価MacBookには期待しています。
| 項目 | 低価格MacBook(噂) |
|---|---|
| チップ | A18 Pro |
| 画面 | 12.9型 |
| 実行メモリ | 8GB(推定) |
| ポート | USB-C(通常、Thunderboltではない可能性) |
| カラー | ライトイエロー / ライトグリーン / ブルー / ピンク / シルバー / ダークグレー |
| 価格(予想) | 699〜749ドル |
| 発売時期(予想) | 2026年3月以降 |




















