
後継機の予定なし、完全終了。
2006年の登場から20年。Appleのフラッグシップデスクトップだった「Mac Pro」が、静かに姿を消しました。9to5Macが伝えています。
Appleは3月26日(現地時間)、Mac Proを公式サイトの製品一覧から外しました。購入ページや製品ページにアクセスすると、Macのトップページへリダイレクトされます。Appleは9to5Macに対し、Mac Proを販売終了としたこと、そして今後新たなMac Proハードウェアを提供する予定はないことを認めました。後継機の予定はありません。
Mac Proの最終モデルは2023年6月に発売されたM2 Ultra搭載機で、価格は6999ドルから。それ以降、約3年にわたってアップデートはありませんでした。筐体デザインは2019年に導入されたタワー型のまま据え置かれました。7基のPCIeスロットを備えた拡張性の高さが差別化要因でしたが、6999ドルからという価格もあり、主流の製品ではありませんでした。
振り返れば、Mac Proの歩みは決して順風満帆ではありませんでした。2013年には円筒形の通称「ゴミ箱」デザインで大胆な路線変更を図りました。しかし、この設計は拡張性と排熱の両面で批判を浴び、2019年のタワー型回帰につながりました。その後も刷新の間隔は長く、停滞が指摘される時期が続きました。
Mac Proの役割を事実上引き継ぐ高性能デスクトップはMac Studioです。現行のMac StudioはM4 MaxまたはM3 Ultraを搭載し、M3 Ultra構成では32コアCPUと80コアGPU、最大512GBのユニファイドメモリ、最大16TB SSDを選べます。Mac Proのような内蔵PCIeスロットはありませんが、Thunderbolt 5経由の外付けPCIe拡張シャーシに対応しているほか、macOS Tahoe 26.2で導入されたRDMA over Thunderboltにより、複数のMacを低遅延で連携させることも可能です。
20年前、Power Mac G5の後継として登場したMac Pro。映像編集や音楽制作の現場でMac Proは長年の定番でした。最後は買い物ページのリダイレクトという、あまりにも静かな退場でした。Appleにとってプロ向けデスクトップとは何だったのか。その答えは、これからのMac Studioが示していくことになりそうです。




















