![]()
あの「不気味の谷」、ようやく抜けられるかもしれません。Appleがバーチャルアバター技術を手がけるスタートアップ「Animato」の人材と知的財産を取り込む内容の取引を結んだことが分かりました。MacRumorsが伝えています。
EUのDigital Markets Act(デジタル市場法)の買収リストでは、Animato案件は2026年1月19日付けで記されています。ただし、これは買収完了日というより、Apple側の届出日とみられます。形態はいわゆるストラクチャード・アクハイヤー(人材と知財をまとめて取り込む買収に近い取引)で、AppleはAnimatoの一部従業員に雇用提案を行い、採用する権利を得るほか、特許出願を取得し、知的財産の非独占ライセンスも受け取る内容です。
Animatoは2022年10月にFrancesco Rossi氏が立ち上げた米カリフォルニアのソフトウェア企業。Rossi氏はApple出身で、写真アプリの顔認識・シーン認識を支えるディープラーニング推論基盤に関わっていた人物です。
代表作はChatGPTにアニメーション化された顔を与えてビデオ通話風に会話できる「Call Annie」と、Mac向け仮想カメラアプリ「Animato Studio」。前者は英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・日本語・中国語・韓国語などの練習に対応するAIチューターを用意し、後者はアニメキャラやファンタジー風の姿で配信に登場できる尖り方で知られていました。
Appleがデジタルアバター関連の企業・技術を取り込むのは、2025年1月のTrueMeeting取得に続く、約1年ぶりの案件です。Vision Proのデジタル分身「Persona」は改善を重ねているものの、リアルタイムの表情再現や自然さにはまだ伸びしろがあると言われてきました。初めてPersonaのデモを見た時の「うわっ」という反応、覚えている方も多いんじゃないでしょうか……。今回のAnimato取り込みで、表情の自然さやアバター生成の質が一段引き上げられる可能性が見えてきました。
Apple自身は使い道を明言していませんが、MemojiやGenmoji周辺の進化、Vision Pro Personaの「人間らしさ」改善、さらにiOS 27で噂されるGenmojiの自動提案のようなパーソナル生成機能まで、選択肢は山ほどあります。元Appleエンジニアが磨いた技術が古巣に戻り、次に私たちの前に姿を見せるのは……WWDCの基調講演あたり、でしょうか。
































