
Apple AI責任者、静かに去る。
Appleの前AI部門トップが、この春に完全退任する見通しです。AppleInsiderが伝えています。AI・機械学習戦略担当シニアバイスプレジデントを務めていたJohn Giannandrea(ジョン・ジャナンドレア)氏は、2025年12月に退任が発表されて以降はアドバイザーとして残っており、2026年春にAppleを離れる予定です。なお、4月12日時点で退任完了は公式には確認されていません。
Giannandrea氏は2018年にGoogleから迎えられた人物で、Apple Foundation Models、検索・知識、機械学習研究、AIインフラなどを率いてきました。
しかし、WWDC 2024で発表された「Apple Intelligence」の中核の一つである、よりパーソナライズされたSiriは、現時点でも一部の主要機能が未提供のままで、当初想定より提供が遅れています。実際、Appleの公式サイトでも、画面認識、個人文脈の理解、アプリをまたぐ操作などは「開発中」で、将来のソフトウェアアップデートで提供予定と案内されています。ポテンシャルはあれどこれまでの評価が低いのは正直なところ。
後任にはAmar Subramanya(アマル・スブラマニヤ)氏がAI担当バイスプレジデントとして就任。Subramanya氏は元MicrosoftのAI担当コーポレートバイスプレジデントで、その前はGoogleで16年間、Gemini Assistantのエンジニアリングを率いていた人物です。Craig Federighi氏直属のポジションで、Apple Foundation Models、ML研究、AI安全性評価を担います。
Appleでは今回の人事だけでなく、前COOのJeff Williams氏の退任、ヒューマンインターフェースデザイン責任者Alan Dye氏のMeta移籍、2026年後半の退任が予定されているKate Adams氏など、幹部人事の変化が相次いでいます。2011年のSteve Jobs氏死去以来で最も広範な経営陣の変化だと見る向きもあります。ほかにもTim Cook氏の将来的な退任可能性が報じられていることもあり、Appleにとって激動の時代となる予感です。
AppleのAI戦略の立て直しにつながるかどうかは、今後の製品投入次第です。新体制がどんな成果を見せるのか、注目が集まります。



















