ファブレットを除く、手持ちの主要なスマートフォンでディスプレイの見え方を比較しました。
左からXperia Z1(VA, FHD)、Nexus 5(IPS, FHD)、Xperia Z1f(IPS, JDI製, HD)、Xperia Z2(IPS, FHD)、Galaxy S5(SuperAMOLED, FHD)、iPhone 5s(IPS, 1136×640)、Lumia 920(IPS HD)。それぞれ最大輝度、Xperiaは「X-Reality for mobile(旧モバイルブラビアエンジン)」ありなど、全モデルのベストコンディション。
IPSの機種は全般的に視野角は広め。正面では画像補正のおかげでなんとか健闘していたVA液晶のXperia Z1ですが、斜めになると真っ白に色飛びしてしまいます。とはいえ、Z1は先代Zと比べれば画面の最大輝度も明るめなので、評価は個々人の利用用途に左右されそうなところ。
IPS液晶の機種は全般的に、斜めから見ても美しいです。Nexus 5は色温度が低め。Lumia 920とZ2は色飛びなどもなく、特にZ2は色彩も含めて非常に美しいですね。ただ他の機種と比べて、斜めからだと最大輝度がほんの少し暗めです。これは比較してみないと気付きませんでした。
iPhone 5sとXperia Z1f SO-02F(Z1 Compact / A2 SO-04F)は、他機種と比べて低解像度のため、開口度が高いこともあってか、斜めからも明るく綺麗に見えますね。発色は白く、平均的。バランスのいいディスプレイと言えそうです。動画や電子書籍など、高精細なコンテンツを楽しむことが少ないのであれば、いい選択肢になります。今ならZ1fと同等機種の夏モデルXPERIA A2 SO-04Fが候補にあがることでしょう。
特筆すべきは、やはりGalaxy S5の有機ELディスプレイの発色の良さと視野角の広さ。Full HD解像度のため比較的高精細なコンテンツも楽しめますし、大人数で1台のスマートフォンのディスプレイに注視し、斜めから見ざるをえないシチュエーションでは、最大のパフォーマンスを発揮するでしょう。撮影した写真や動画をダイナミックな画質で見るには持って来いです。発色の個性で好みが分かれそうですが、その辺りは調整できるのもGalaxyシリーズの魅力。
それぞれのディスプレイに個性があるので、スマートフォンを購入するときには、実際に店頭などで確認して機種を選びたいものです。