Xiaomiの新作完全無線イヤホン「Xiaomi Buds 5 Pro」が発売されました。
筆者はその前のモデル「Xiaomi Buds 4 Pro」のフィット感やクリアな音質が好きだったので、これを機に買い替え。Xiaomi Buds 5 ProはWi-Fi版とBluetooth版の2モデルが用意されており、Wi-Fi版は対応するスマホと接続することで有線並みの音質になるのだとか。
現時点ではXiaomi 15 Ultraのみ対応。15 Ultraについてはスルーするので今回はBluetooth版を購入しました。本記事ではXiaomi Buds 5 ProのBluetooth版をレビューします。
Xiaomi Buds 5 Proの外観
まず付属品は以下のとおり。
- イヤーピースXS/S/L(Mは装着済み)
- Type C to Aケーブル
- ユーザーマニュアル
Xiaomi Buds 5 Proの充電ケースになります。今回はチタングレーを選びました。上下で光沢と非光沢のデザイン。光沢部分は指紋がかなり目立ちやすいです。
Xiaomi Buds 4 Proと比べるとほとんど変わっていません。ロゴのサイズがほんの僅か大きくなったくらいです。

左がXiaomi Buds4 Pro、右がXiaomi Buds5 Pro
ケースを開くとこんな感じ。
Xiaomi Buds 5 Pro本体。合わせ目が少なくなったくらいで、デザインの変更はありません。

がXiaomi Buds4 Pro、右がXiaomi Buds5 Pro
Xiaomi Buds 5 Proはワイヤレス充電に対応しています。
Xiaomi Buds 5 Proの性能
音質
Xiaomi Buds 5 Proは、トリプルドライバー構成とHarman AudioEFXによるチューニングによる影響か、前作のXiaomi Buds 4 Pro比べて全体的な音のディテールが向上している気がしました。なお、LE AUDIOをオンにした状態で使用しています。
音場はかなり広く、立体感があるなと言った印象。高域の伸びに加え、低域にも奥行きがあり、全体的に包み込まれるような感覚です。空間オーディオとの相性も良いでしょう。
高域は、前作と比べて、非常にクリアで伸びとハリがあります。音場は十分に広く、立体感も感じられます。高域の伸びやかさは健在です。空間オーディオコンテンツとの相性が良い気がします。
中域、特にハイトーン系ボーカルは、非常に伸びやかでハリのある歌声を聴かせてくれます。さらっとした刺激の少ない音ではなく、適度な刺激と圧力を感じさせる、メリハリのあるチューニングです。
低音は、前作と比べるとマイルドで温かみのある質感は維持しつつ、締まりと立体感が向上しています。過度に強調されすぎず、不快な圧迫感はありません。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリング性能は前作の時点で十分と感じていましたが、Xiaomi Buds 5 Proでは気持ち強くなったか?というくらい。通話しているときに風切音が気にならなくなったり、前作より低音のカットが強くなった気がしますが、大幅に向上したとは思いません。
また、今作よりノイズキャンセリングの調整幅が広くなっています。基本的には自動で調整してくれるアダプティブANCにチェックを入れておけば良いでしょう。
外音取り込み
ここはXiaomi Buds 4 Proと比べるとしっかり進化していました。外音取り込み機能、日常生活で結構使うシーンがあるのですが、とても自然な聞こえ方でビックリ。
前作だとノイズが目立ったりと不自然な感じがあったのですが、そのあたりはキレイに改善されています。相手の声がしっかり聞き取れるので、この点は明確に変わったなと感じました。
操作
基本的な操作は以下のとおりです。
再生/停止/電話に出る | 左 or 右側を1回つまむ |
曲送り / 電話を切る / ボイスレコーディング | 左 or 右側を2回つまむ |
曲戻し / ボイスレコーディング | 左 or 右側を3回つまむ |
音量を上げる | タッチセンサーを上にスワイプ |
音量を下げる | タッチセンサーを下にスワイプ |
通話終了 | 通話中に左 or 右側を長押し |
ANCコントロール、写真を撮る、ボイスレコーディング、ボイスアシスタント | 左 or 右側長押し |
音声アシスタント | 右側を長押し |
ペアリングモードへの移行 | ケースのボタンを長押し |
操作はスティック部分を押し込むかスライドするかで行います。カチッと言う音と触覚フィードバックがあるので、操作に関して使いづらさなどありません。
アプリ側で別途操作のカスタマイズが可能です。
デュアル接続
Xiaomi Buds 5 Proは同時に2台までのデバイスと接続できます。1台目とペアリングしつつ、イヤホンをケースに収納した状態で、ケース底面のペアリングボタンを2秒ほど押せば2台目ともペアリング可能。
ただ、デバイスの切替時に左右の音量がズレてしまう現象が起きるので、そのたびに再起動するのが面倒です。
総評
本記事ではBluetooth版Xiaomi Buds 5 Proのレビューをお届けしました。
Wi-Fi版は対応機があれば真価を発揮しますが、Bluetooth版でもaptX LosslessやLE Audioなどが使える機種があればしっかり価値を感じられる一台かと思います。Wi-Fi版の陰に隠れている印象ですが、こちらも良い機種ですので興味あればチェックしてみてください。