成長を続けていたスマートウォッチ市場に陰りが見えてきました。調査会社Counterpoint Researchが伝えるところによると、2024年の世界スマートウォッチ出荷台数は前年比7%減を記録し、計測開始以来初めての年間減少となったようです。
注目すべきはAppleの苦戦で、Apple Watch出荷台数は前年比19%もの大幅減少となり、競争の激化や買い替えサイクルの長期化が原因と見られています。一方で、Huaweiを筆頭とする中国メーカーは大きく躍進しました。
Huaweiは前年比35%、Xiaomiは135%の成長を記録。Samsungも3%とわずかながら成長を見せました。とくにXiaomiはRedmi WatchシリーズとXiaomi Watch S1シリーズのコスパの良さによって、すべての地域で成長を遂げたといいます。
Counterpointのアナリストが伝えたところによれば、Appleのシェア低下や出荷台数の低下は、Apple Watch Series 10が大きな進化を見せなかったことがユーザーの買い替え意欲を削いだ要因の一つとであるようです。また北米での訴訟による機能の制限も影響したとのこと。
スマートウォッチ市場の今後の見通しとして、2025年はゆっくりと回復し、1ケタ台の市場の成長を実現すると予想しているとのこと。より高度な身体測定センサーとAI機能の統合が求められるところです。