CyanogenMod(サイアノジェンモッド)公式ブログは、NTT docomoから販売されているLG製のスマートフォンL-01Fを正式に対応することを表明しました。現在、L-01F向けにbuildされたROMが公式サイトにて配布されています。日本国内のオペレーターから販売されている、いわゆる「キャリア端末」への対応表明は極めて珍しい動きと言えます。
CyanogenModとは、Cyanogen社の提供するAndroidの有名カスタムROMです。通知領域やUIのカスタマイズ、バッテリー駆動効率の改善など「痒いところに手が届く」ことから定評のあるカスタムROMで、そのユーザーは世界に数百万人にいるとされています。最近では中国のOPPO社製端末やOnePlus OneがCyanogen社と提携し、CyanogenModの搭載を公式にサポートしています。
この手のカスタムROMではカメラ等の一部ハードウェアが正常に動作しないなど、相性問題が付き物。当然のことながらFeliCaやワンセグは動作しないでしょうし、初心者が手を出すことは控えた方がよさそうです。
ただし現在、L-01FはNTT docomoの正規の販路で、ご愛顧割・デビュー割にて1万〜2万円程度で購入可能であるほか、中古市場の白ロムの価格も高くないことから、カスタムROMを動作させるサブ機として入手するのもいいかもしれません。
G2 L-01F docomo [Indigo Black]
LG製のNexus 4が「格安スマホ」として成功したことで、LGとしてはMVNO向けのSIMフリー機にも力を注ぐものとみられています。カスタムROMやSIMフリー機のほかにも、LG製のウェアラブル端末「G Watch」の日本市場投入の動きも観測されており、LG端末はしばらく注目の的となっていくかもしれません。