国内携帯大手三社より投入されるXperia X Performanceを見てきました。
まず背面ですが、視覚的には良くないです。海外発表時、新開発のアンテナにより継ぎ目のない一体型のアルミ背面を実現したということで、物欲をそそられましたが、国内版では残念ながらご覧の通り。
Sony Mobile広報に問い合わせたところ、この部分は樹脂となっており、国内キャリアの要求水準を満たすべく、アンテナ特性を高めるためにこの形にしたとのこと。
当然ながらアルミ部分はひんやりした金属感、高級感を感じ取れます。背面下部はそうした「ひんやり感」こそ無いものの、プラスティッキーな安っぽさは感じませんでした。案外気にならないという人もいると思うので、デモ機が全国のショップに出回る頃に、触ってみるのが肝要です。
ならば、そのアンテナ部分と思われる背面下部にNFC/FeliCaチップが配置されるのだろう、と思いきや、それは国際版のNFCチップと同様、実は前面上部左に配置されています。いつもの感覚で改札を通ろうとするとかなり戸惑いそうですね。FeliCaの使用頻度が高い人にはやや残念なポイントかも。ただ、もっぱらNFCチップ搭載機器との接続を使う分にはさほど気にせずに済むでしょうか。
ここにFeliCaマークが刻印されていると相当ダサいと思いますが、幸いにもマークがシールになっているので剥がせます。製品版でもこのような形になるみたいですね。
あとは、個人的にはストラップホールもあると嬉しかったですね。(X Performanceは国際版にも国内版にもストラップホールはありません。国際版Z5Cも使っていますがストラップホールにはよく助けられています)
Xperiaシリーズ自体成熟してきており、より機敏になったカメラや安定したソフトウェアなど、魅力を秘めた機種だとは思うものの、X Performanceはハードウェアの詰めの甘さが気になります。これまでオムニバランスデザインのXperia Zシリーズや、アンテナと着信LEDも兼ねたフローティングプリズム搭載モデルなど、実用性と美しいデザインを高度に両立してきたXperiaシリーズだけに、今回はやや残念な点が目についてしまいました。(それだけXperiaというブランドには期待していることの裏返しでもあります)