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災害時に他キャリアの電波が使える「JAPANローミング」、4月1日開始

 キャリアの壁が、災害時に消える。

 大規模災害が起きたとき、自分が契約しているキャリアの基地局だけが止まっていたら。隣のキャリアの電波は飛んでいるのに、自分のスマートフォンだけが「圏外」を表示し続ける。2024年の能登半島地震では、停電や伝送路の断絶などにより、2024年1月3日時点で石川県と新潟県で携帯4社合計839基地局が停波しました。一部キャリアだけが不通になったエリアでは、目の前に使える電波があるのに掴めないという課題が浮き彫りになりました。

 その教訓も踏まえた取り組みが、2026年4月1日に始まる「JAPANローミング」です。NTTドコモ、KDDIと沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯5社が参加し、災害や大規模通信障害で自社ネットワークが利用できなくなった際に、5社協議に基づいて他社の4G LTE網へ一時的に接続し、一部通信を利用できるようにします。

 提供方式は2つあります。「フルローミング方式」では、音声通話(110番・119番・118番の緊急通報を含む)、SMS、データ通信が利用できます。データ通信は送受信最大300kbps。

 もう1つの「緊急通報のみ方式」は、被災状況や影響範囲、利用不能エリアや対象人数、通信設備の状況などを踏まえ、フルローミング方式での救済が難しい場合などに提供され、110番・119番・118番への発信のみが可能になります。

 利用方法も方式によって異なります。フルローミング方式は基本的に自動で切り替わり、画面に「JPN-ROAM」から始まるネットワーク名が表示されれば接続中です。自動で切り替わらない場合は、手動でのネットワーク選択を試すこともできます。Android端末では、データ通信を利用する際に「データローミング」の設定をオンにする必要がある機種がありますが、端末によってはオフのまま使える場合もあります。

 一方、緊急通報のみ方式では手動切り替えが基本で、ネットワーク選択の「自動選択」をオフにし、表示される他社ネットワーク(「NTT DOCOMO」など)を選びます。「(禁止)」と表示されていても選択できる場合があり、画面が「圏外」のままでも繰り返し発信するよう案内しています。

 対応端末は、2026年春以降に日本で発売される音声通話対応機種が原則として両方式に順次対応します。それ以前の機種でも、多くの端末で利用できる見込みですが、OSやソフトウェアを最新の状態にしたうえで、各キャリアやメーカーの対応状況を確認する必要があります。SIMフリー端末は、発売元メーカーの案内確認が必要です。

 注意点として、手動切り替えを行った場合は、サービス終了後に必ずネットワーク選択を「自動選択」に戻すこと。戻し忘れると、平常時の通信が使えなくなるおそれがあります。また、Android端末でフルローミング方式のデータ通信のために「データローミング」をオンにした場合は、海外渡航前に設定を見直さないと、意図しないデータ通信料が発生する可能性があります。

 この仕組みの検討は、2022年9月に始まった総務省の「非常時における事業者間ローミング等に関する検討会」などを通じて進められました。約3年半で実用化にたどり着いた形です。提供方式や提供エリアは、非常時に5社の協議を経て判断され、平常時や小規模な障害では原則として作動しません。

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