
ハリウッド総出でAI動画を潰しにきた。
動画生成AIの進化は、映画産業が長年積み上げてきた知的財産の保護と正面から衝突しつつあります。そしてその最前線に立たされているのがByteDanceです。
ByteDanceは、最新の動画生成AIモデル「Seedance 2.0」のグローバル展開を一時停止しました。The Informationが伝えています。
理由は、ハリウッドの大手スタジオや米配信事業者を巻き込む著作権紛争です。当初は2026年3月中旬の世界展開を目指していましたが、Disneyによる差し止め書簡や、Paramount Skydanceなどからの異議申し立てを受け、計画はいったん保留となりました。
火種となったのは、Seedance 2.0で作られたAI動画でした。Seedance 2.0を使って作られたトム・クルーズとブラッド・ピットが終末世界で争う映像が注目を集め、実写さながらの質感がハリウッドに衝撃を与えました。
Disneyは差し止め書簡の中で、ByteDanceがStar WarsやMarvelなどDisney作品のキャラクターを、あたかも「パブリックドメインのクリップアート」であるかのように扱っていると主張。Paramount Skydanceも同様に差し止め書簡を送り、Seedanceが同社の知的財産を侵害していると訴えています。
ByteDanceはAP通信に対し、知的財産権を尊重しており、著作物や肖像の無断使用を防ぐために現行のセーフガードを強化すると説明していました。ひとまず国際展開を一時停止するという形になったようです。
Seedance 2.0は、テキスト、画像、音声、動画の入力に対応する動画生成モデルとして開発されました。ByteDanceは映画、広告、ECなどのプロ向け用途を想定しており、現時点では中国向けに提供されています。




















