え、マジか。ソニーがXperiaの「クリエイター向け」を象徴する録音アプリ「Music Pro」を畳むそうです。海外テックメディアのAndroid Authorityが伝えています。Google Play上の公式掲載でも、サービス終了スケジュールが案内されています。
終了は段階的に進む形です。2026年7月27日に有料サービスの新規購入と継続購入が停止し、同年8月26日には有料サービスの提供が終了、最終的に2026年10月27日に全サービスの提供が終了します。約3か月かけて静かにフェードアウトしていくスケジュールです。
Music Proとは、スマホ単体で「スタジオ録音風」の音を仕立てるためのアプリで、ハイエンドXperiaで推されてきた機能のひとつです。
音源分離技術を使ったノイズ除去、室内反響を抑える残響除去、ボーカルと楽器を1本のマイクで録音してあとから分けられる音源分離、ソニーの真空管マイクの周波数特性を再現するマイクシミュレート、さらにスタジオシミュレートなど、地味にガチな機能が揃っていました。なお、2023年10月にはGoogle Playで一般公開され、Xperia以外のスマホ・タブレットでも使えるようになっていました。
目玉は「Studio tuning(スタジオチューニング)」。クラウドのAI処理を経由して、ソニーミュージックが監修したスタジオクオリティーの音質へアップコンバートする有料サービスです。たとえるなら、自宅録りの粗っぽい音源をネット越しにプロっぽく整えてくれるサービス。ソニーが持つスタジオ運営の知見をパッケージ化した売り物で、Music Proの存在意義の中核がここにありました。
肝心の終了理由について、ソニーは「諸般の事情」とだけ説明し、それ以上は語っていないようです。Xperiaには機種によってPhoto Pro、Video Pro、Cinema Pro、外部モニター、Video Creatorなどのプロ系アプリ/プロモードが用意されてきましたが、Music ProのStudio tuningはその中でもサブスク型の有料サービスという独特な立ち位置でした。AIクラウド処理のコストが重かったのか、想定したほど回らなかったのか……。
既存ユーザーにも注意点があります。ソニーは、アプリ内のプロジェクトに保存した動画・音声データを、終了前に各自エクスポートしておくよう呼びかけています。2026年10月27日に全サービスの提供が終了するため、未エクスポートの素材は早めに救出しておきましょう。
そういえばソニーは、Xperiaを「クリエイターの道具」として売り出してきました。看板機能のひとつを「諸般の事情」で畳むのは、その看板を自ら少し下ろすようなもの。次のXperiaがどんな武器を引っ提げてくるのか、ここで踏ん張れるかどうか、ちょっと正念場かもしれません。






















































