
AIデータセンター向け!
35年以上、Armは「設計図を売る会社」でした。Apple、Nvidia、Qualcommなど世界中のチップメーカーがArmのアーキテクチャをライセンスし、自前のシリコンに仕立てる。Arm自身が量産シリコンを売ることはありませんでした。その前提が崩れます。TechCrunchが伝えています。
Armは3月24日、サンフランシスコの「Arm Everywhere」で自社初のプロダクションシリコン「Arm AGI CPU」を発表しました。AIデータセンター向けのCPUで、TSMCの3nmプロセスで製造します。最大136コアを搭載し、TDPは300W。Armの標準的な空冷36kWラック構成では、30台の1Uサーバーに各2基、合計60基のAGI CPUを載せ、合計8160コアを収められる高密度設計なのだとか。Armは最新のx86システムに対し、ラック当たりで2倍超の性能をうたいます。
最初の顧客はMeta。Metaはリードパートナー兼共同開発先でもあり、AGI CPUを自社のMTIAアクセラレータと組み合わせて使う計画だといいます。Metaの2026年の設備投資見通しは1150億〜1350億ドル。ほかにもOpenAI、Cerebras、Cloudflareなどが初期パートナーとして名を連ねます。
Armはテキサス州オースティン拠点の拡張に7100万ドルを投じ、新たな半導体ラボを整備します。テキサス州の発表では、この拡張で320人超の新規雇用が見込まれています。一方でArm自身は、オースティン拠点全体を約1000人規模の拠点だと説明しています。Rene Haas CEOは、AGI CPU事業が5年後に年150億ドル規模、全社売上は250億ドル規模に達するとの見通しを示しました。
設計図を描く側から、自らシリコンを売る側へ。Armが賭けているのは、AIの時代には「アーキテクチャの覇者」でいるだけでは足りない、という読みです。Armはこれを新しいデータセンター向けシリコン製品群の第一弾と位置づけており、次の製品群も継続投入していく考えなのだそうです。




















